
企業の面接官は、学生が働き始めた時に会社のなかでどのような役割を担ってくれるのかを事前に把握するために、「チームでの役割」について質問することがあります。
この記事では、そんな「チームでの役割」を聞く質問に対する答え方についてまとめましたので、面接前の準備に役立ててみてください。
面接官が「チームでの役割」を聞く意図
面接官はその学生のチームの中での役割を知ることにより、実際に会社で働き始めた時にどのような役割を担ってくれそうかを判断しようとしています。
また、そもそも面接を受けに来ている学生がチームで活動した経験を多く持っているかどうかも知るために「チームでの役割」を質問する傾向にあります。
会社で働くということはチームで働くということです。
会社のなかでのポジションは、面接を受けに来ている学生が過去にチームでどのような役割を担ってきたのかということと大きな関係があります。
学生の「チームでの役割」を聞くと、その学生が将来会社に入ってからどのような働き方をするのかを想像出来るようになる、ということです。
「チームでの役割」に関する質問への適切な答え方
チームでの役割に関する質問への適切な答え方については、下記の回答例をもとに説明していきます。

あなたのチームでの役割はなんですか?

私が主に担うチーム内での役割は、コミュニケーションの促進です。
大学一年生の時からアルバイトをしている居酒屋では、店長と一部アルバイトスタッフのコミュニケーションが不足していたため、私が間に入って両方の意見を聞き仲介役を担いました。
仲介役に入った結果、最終的には店長とアルバイトスタッフのコミュニケーションが円滑になるように仕向けました。
私の強みは「誰とでも良い関係性を築けるコミュニケーション能力」なので、この強みを活かしてチームのなかでも振る舞っていくようにしています。
ポイントは下記の3つです。
- 具体例と共に回答する
- リーダーでなくても構わない
- 自分の強みと絡めて回答する
それぞれ順番に説明していきます。
具体例と共に回答する
自分のチームでの役割を説明する時は、自分の経験から来る具体例とともに話すようにしましょう。
「私はチームでは○○の役割を担うことが得意です!!」と言っただけでは、誰も信じてくれません。
上の例の場合「コミュニケーションの促進」というチームでの役割を、居酒屋でのアルバイト経験を使って説明しています。
具体的な経験談を付け加えるだけで、主張に説得力が出ます。
リーダーでなくても良い
「自分のチームでの役割はリーダーでなくてはならない」と考えるのは間違いです。
自分のチームのなかでの役割はリーダーである必要はありません。
大事なことは「どのようにしてチームに貢献できるのか」ということです。
リーダーでなくてもチームに貢献できていれば、どの役割だとしても貴重です。
自分の強みと絡めて回答する
「チームでの役割」を答える時には、自分の強みと絡めて答えられると自分の主張に一貫性を持たせることが出来るので、非常に説得力の高いものになります。
上の例の場合だと「コミュニケーション力」という強みを活かしたストーリーを、自分のチームでの役割を話す時に使えています。
自分の強みとして言おうとしていることと、全く異なることを言ってしまうと「自分の強み」も「自分のチームでの役割」もどちらも信頼感が薄れてしまうので気を付けましょう。
まとめ
以上のようにチームでの役割についての質問を受けた際には、リーダー経験でなくても構わないので、自身の強みを絡めて具体的に話すことができると非常に説得力を持たせることができます。
この類の質問は、面接の前にしっかりと回答を準備しておかないと即座に答えるのが難しいので、面接対策の一環としてしっかりと準備しておくようにしましょう。
以上、『面接で「チームでの役割」について聞かれた時の答え方』についてでした!