面接で「業界に必要なもの」を聞かれた時の答え方
「この業界に必要なものはなんだと思いますか?」という質問は、ごくたまに聞かれる質問です。
企業がこの質問を聞く意図
面接官がこの質問を学生に聞く理由は、学生がしっかりと業界研究をしているか知りたいからです。
しっかりと業界研究をしている学生は、その分だけ、その業界で働きたいという気持ちが強いため、面接で評価が上がります。
面接の場で「あなたはこの業界のこと良く知って言いますか?」と聞いても、学生は「はい」と答えるだけなので、本当に学生が業界に関する知識を持っているかどうか確かめることが出来ません。
しかし、「この業界に必要なものはなんですか?」という質問をすれば、確実に学生がその業界に関して調べてきたどうかを確かめることが出来るので、面接官はこの質問をします。
業界研究も怠るな
073/365 – Bored girl in the subway [Explored] / enthuan
就活生は個別の企業の研究だけではなく、業界研究も怠るべきではありません。
業界研究では、業界トップの会社や、シェアや、今後の技術トレンドなどを調べましょう。
それに加えて、業界全体の課題もしっかりと把握しておくべきです。
この質問への適切な答え方
業界研究の結果分かった、業界の課題を使えば、「業界に必要なもの」という質問に対して答えることが出来ます。
どんな業界だって、必ず課題はあります。
例えば、インターネットサービス業界だったら、「いかにアップルやグーグルのプラットフォーム支配から抜け出すか」ということが課題になっています。
自動車メーカーの場合は、「環境に優しい車の開発、水素自動車か、電気自動車かの選択」ということが課題になっています。
不動産業界の場合は、「国内需要全体の縮小」が大きな課題になっています。
これらのように、業界の課題を、業界研究の時にしっかりと把握しておけば、「業界に必要なもの」という質問には、簡単に答えることが出来ます。
業界の課題は、インターネット検索をかければ、必ず、それに関連するコラムや新聞記事を見つけることが出来るので、それを参考にするようにしましょう。
また、説明会などで聞かされる、「当社が将来に向けて力を入れていること」という点を参考にすれば、その業界の課題も自然と見えてきます。
このような質問に答えるために、業界研究は欠かせないものですが、そのためだけではなく、その業界でずっと働くことになったら、必ず知らなければならないことが、その業界の課題なので、業界の課題を把握することは非常に重要です。