
まだグループディスカッションを経験したことがない就活生の皆さんは「グループディスカッションで話し合いを行うことになるテーマ」について想像し辛いかと思います。
筆者も皆さんと同じように、就活の時には「グループディスカッションがどのようなものなのか」や「グループディスカッションで話し合われるテーマにはどのようなものがあるのか」について全く想像できず、不安な気持ちになりました。
出来れば実際にグループディスカッションに臨む前に、「どんなテーマで話し合いが行われるのか」について知っておきたいところですよね。
そこで本記事では、就活生の皆さんが実際にグループディスカッションに臨む前に、グループディスカッションで話し合いが行われるテーマについて紹介します。
本記事では、就活生のあなたが、事前にグループディスカッションについて可能な限り具体的に脳内でシミュレーションをし、準備が出来るようになることを目指していますので是非参考にしてみてください。
目次
グループディスカッションでのテーマ例
グループディスカッションで出題される議論テーマは以下の通り7タイプあります。
- テーマ①:是非を問うタイプ
- テーマ②:時事問題
- テーマ③:定義づけ
- テーマ④:課題解決
- テーマ⑤:資料分析
- テーマ⑥:フェルミ推定
- テーマ⑦:自由討論タイプ
それぞれ順番に説明していきます。
テーマ①:是非を問うタイプ
是非を問うタイプは何かしらのテーマが良いことなのか、悪いことなのかを議論するタイプです。
ディベート形式のような形で議論が進む場合もあれば、メンバーで話あって、どちらかのポジションを選ぶという場合もあります。
結論が2つしかないので、答えを出すのは簡単です。
その分、「なぜそう思うのか」ということがより重要になってきます。
是非を問うタイプの例
- 年功序列は良いことか
- 当社にとって円安は良いことか
- 男と女どちらが幸せか
- 朝食はパンとご飯どちらが良いか
テーマ②:時事問題
時事問題は、社会で問題になっていることを議論するタイプです。
選考の時期に国会で議論されているタイムリーな法案が議題になることもあるし、ずっと昔から社会問題になっていることが議題になることもあります。
社会関係の学部に所属している学生は、ゼミのテーマと被ることがあります。
テーマが丸被りしなくても、社会問題に対する考え方などを経験している分、社会関係の学部に所属している学生は有利かもしれません。
普段からテレビや新聞で、時事情報を仕入れておくことが、もっとも効果的な対策方法になります。
時事問題タイプの例
- 少子高齢化問題を解決するにはどうすれば良いか
- 自殺者数を減らすためにはどうすれば良いか
テーマ③:定義づけ
定義づけタイプは、人によって感じ方、考え方が異なる、抽象的なテーマについて話合うタイプです。
議題が抽象的なうえに、メンバー個人の価値観が多いに反映されるテーマなので、他人の意見を聞いて、理解する能力が求められます。
「定義づけタイプ」は抽象的なテーマであるため、人によって好き嫌いが分かれるかと思いますが、得意な人は「定義づけ」に関するテーマに関するディスカッションを存分に楽しむことが出来るでしょう。
定義づけタイプの例
- 仕事の楽しさとはなにか
- 良い社会人とはなにか
テーマ④:課題解決
課題解決タイプは、実際の経営課題に対する解決策をディスカッションするタイプです。
コンサルティング会社などで、よく用いられるディスカッションタイプです。
課題解決タイプは、有力な回答がいくつもあるので、結論を一つに絞るのが難しいです。
議論のテーマが、選考を受けている会社の事業に関する場合だったら、ディスカッションを評価している面接官がその道のプロフェッショナルなので、いい加減な議論をするわけにはいきません。
また、ある程度のビジネスセンスも必要になってきます。
普段から、ビジネス書などを読むなどをして準備すると、非常に良いです。
課題解決タイプの例
- ファミリーレストランの売り上げを二倍にする施策を考えよ
- 選挙の投票率を上げる方法を考えよ
テーマ⑤:資料分析
資料分析問題は、資料を読み取って将来を予測したり、その資料を参考にして課題解決型の議題に取り組んだりします。
資料に書かれている数字データを読み取る能力が求められます。
一つの資料から、いろいろな情報をくみ取る能力も必要です。
資料分析テーマでディスカッションをする場合は、必ず資料を根拠に発言すると良いです。
資料分析タイプの例
From:総務省統計局
上記の職業別就業者数の推移のグラフを見て、2020年にはどのような棒グラフになるか予想せよ
テーマ⑥:フェルミ推定
フェルミ推定とは、実際に調べることが困難な数量を、論理的に考えることにより推測することです。
コンサルティング会社の選考ではよく用いられる方法なので、コンサルティング業界を志望している学生の間ではよく知られています。
フェルミ推定タイプは、他のタイプとかなり違っているので、対策をしている学生としていない学生で大きな差が出来ます。
フェルミ推定専用の書籍があるので、参考にしてみると良いです。
フェルミ推定タイプの例
- 今現在浮いているゴルフボールは世界中にいくつあるか
- 日本に存在するマンホールの数はいくつあるか
テーマ⑦:自由討論タイプ
自由討論型は、上の6つに当てはまらない、比較的自由度のあるディスカッションテーマのことです。
自由討論型のテーマでは特に、「正解」はありません。
議論するグループによって導き出される結論はかなり変わってきます。
「正解」が全く見えないぶん議論の方向性が見つけづらいので、難しいかもしれません。
上のようなテーマが実際に出題された場合を想定して、自分の頭で議論のシミュレーションをしておくと良いのかもしれません。
自由討論タイプの例
- 大学生にうけるドリンクとは何か
- 当社と最も似ている企業/もっとも対照的な企業はどこか
- 学生と社会人の違いとは何か
まとめ
以上紹介してきたように、就活でのグループディスカッションにおいてよく出題されるお題は下記の7つです。
- テーマ①:是非を問うタイプ
- テーマ②:時事問題
- テーマ③:定義づけ
- テーマ④:課題解決
- テーマ⑤:資料分析
- テーマ⑥:フェルミ推定
- テーマ⑦:自由討論タイプ
どのお題が出されたとしても、通常通り対応できるように、あらかじめ上記7つのお題が出された時にどのように対応すれば良いのか検討しておくようにしましょう。
以上、『グループディスカッションで出題される7つのテーマ』についてでした。