



これから就活をはじめようとしているあなたは無意識のうちに「就職エージェントは1つしか利用しちゃいけない」と思っていませんか?
実は、「就職エージェントは1つしか利用しちゃいけない」なんてルールはどこにもありません。むしろ3つほどの就職エージェントと同時に交渉を進めた方が求職者にとっては間違いなく有利に働きます。
本記事では就職エージェントを3つ同時に使いこなすべき理由と、就職エージェントを複数使う際に留意しておくべき諸事項について解説しています。
本記事に目を通して、就職活動や転職活動を本格的にはじめる前に、就職エージェントとの付き合い方について改めて考えてみてください。
就職エージェントは3つ同時に使いこなすべき理由
それでは早速ですが「就職エージェントは1つだけではなく3つ同時に使いこなすべき理由」について説明していきます。
3つの就職エージェントを同時に使いこなすべき理由は、複数の就職エージェントを選択肢として持っておけば、求職者側の交渉力をアップさせることができるため、求職者側が主導権を持って就職活動を進めることができるからです。
就職エージェントと交渉を進めていく上で、求職者であるこちらが側の選択肢の多さは大きな武器になります。
なぜなら就職エージェントの担当者に悪い対応をされた時に「他の就職エージェントに乗り換える」という行動を取ることが出来るからです。
就職エージェントは求職者の就職を成約させることにより、企業側から手数料をもらうビジネスモデルであるため、求職者のあなたが相談にきても実際に就職が完了しなければ収益を上げることが出来ません。
このため、就職相談にまできたのに途中でそのエージェントの利用を辞められるととても困ります。
だから、求職者が「他の就職エージェントに乗り換える」という選択肢を持っておくだけで、例えば就職エージェントの悪い担当者の対応を改めさせることが出来るかもしれないのです。
もし万が一、あなたが1つの就職エージェントしか利用していなかったら、就職エージェントに悪い対応をされても、あなたが他にとれる行動は何もないため、そのエージェントの担当者にされた悪い対応を甘んじて受け入れるしかありません。
このように、「就職エージェントの担当者に悪い対応をされる」ことだったり「就職エージェントの担当者が自分に合わない」というリスクを回避するために、求職者は就職エージェントを利用する時には1つだけではなく3つなどの複数を利用するべきなのです。
何事でもそうですが、「交渉力とは選択肢の多さ」のことです。
自分がとれる選択肢が多いほど、相手に対して自分が望む条件を強く主張することが出来るようになります。
逆に自分がとれる選択肢が少ないほど、相手の主張を嫌々でも受け入れなければならない状況を追い込まれやすくなります。
就職エージェントを利用して就職活動を行う時も同じです。
自分の交渉力を上げて主導権を持って就職活動を行うためには、複数の就職エージェントと同時に交渉を進めることは絶対に必要なことなのです。
就職エージェントを複数利用することは失礼なのか?
「就職エージェントを複数利用するべき」と言うと、「でもそれって就職エージェント側に失礼なんじゃないの?」という反論をされることが予想されます。
確かに、就職エージェントの事務所に行ってとても親切に対応をしてもらったのに、いきなり連絡を無視したりしたら失礼に当たるかもしれません。
しかし、当たり前の礼儀と論理的な説明さえすれば、それが失礼に当たることはありません。
就職エージェントを複数利用することは法律で禁止されている訳ではありません。
また、複数の就職エージェントを同時に利用することは、求職者の交渉力をアップさせるために取るべき正当な手段であり、誰からも文句を言われる筋合いはありません。
もし万が一、1つの就職エージェントしか利用できなかったら、あなたはエージェントに対する交渉力を失うため、下手をするとエージェントの言いなりとなってしまうかもしれません。
求職者側が交渉力を持って、エージェントと対等な立場で就職活動を進めるために、「複数の就職エージェントを利用すること」は誠に正当な手段であるため、「複数の就職エージェントを同時に利用することは失礼なのではないか?」という心配をする必要は一切ないと考えることができます。
就職エージェントを乗り換える時にはどう伝えれば良いのか?
複数の就職エージェントと同時に交渉を進めるということは、あるエージェントが他のエージェントより優れていると判断した段階で、その他のエージェントに対して「もう利用するのは辞める」と伝える必要があるということです。
エージェントにコンタクトをとって実際にコミュニケーションをしたのにも関わらず、他のエージェントを優先するために「利用を辞める」と伝える時にはどのように伝えれば良いのでしょうか?
複数の就職エージェントと同時に交渉を進めていく過程で、対応の悪いエージェントの利用を辞めるのは求職者がとることができる当然の選択であるため、申し訳なさを感じる必要はありません。
例えば下記のようなメールを一通送れば、倫理的にも論理的にも問題のない説明になっていると考えることができます。
メール文例
○○エージェント ○○さま
お世話になっております。就活キングです。
先日は私の就職活動に関して面談を実施いただき、ありがとうございました。
面談にてお話しさせていただくなかで、貴エージェントを利用して就職活動を行うことは私には適切ではないと判断いたしましたので、貴エージェントを利用しての就活は行わない方針とさせていただきます。
面談に応じていただいたのにも関わらずこのようなご報告をする形になってしまい大変恐縮ですが、ご理解いただけますと幸いです。
一度コミュニケーションをとったエージェントの利用を停止することには「申し訳なさ」を感じる人もいるかもしれませんが、その「申し訳なさ」に負けて自分が損をする行動をとるのは、就職という人生を左右する選択をする上で良い行動とは言えません。
自分が合理的な冷徹人間に感じてしまうこともあるかと思いますが、自分の就職をより良いものにするためには避けては通れませんので、他の就職エージェントに乗り換える時には、少しくらいは「嫌なやつ」になる覚悟を持つようにしましょう。
倫理的かつ合理的な説明をしっかりと果たせば、これはビジネスなので就職エージェントの担当者も理解をしてくれるはずです。
まとめ
ここまで説明したきたことをまとめると、就職エージェントは1つだけではなく3つなどの複数利用するべき理由は、「求職者側の交渉力をアップさせることができ、主導権を持って就活を進められるようになれるから」でした。
就職活動を行うあなたが、複数の選択肢を持っておけば、エージェントの担当者に悪い対応をされた場合でも、「他のエージェントに乗り換える」という行動がとれるため、エージェントに対して交渉優位な立場で就職活動を進めることが出来ます。
「複数の就職エージェントと同時に交渉を進めることは失礼なのではないか?」という反論も予測されますが、求職者側の交渉力をエージェントと対等なものにするために絶対に必要になる行動であるため、失礼に当たることはありません。
倫理的かつ合理的な説明をする責任さえ果たせば、複数のエージェントと同時に交渉をしながら就職活動を進めることは求職者にとってメリットしかありませんので、遠慮せずに複数のエージェントと同時に交渉を進めるようにしましょう。
以上、『就職エージェントは1つだけではなく3つ同時に使いこなすべき理由』という話題についてでした!