
繊維とは洋服の素材となる布を作るための素材となる材料のことです。
洋服の販売店はアパレル業界ですが、洋服の材料としての繊維を販売する会社が繊維業界になります。
そんな繊維業界を受ける時に使える志望動機と、代表的な会社の初任給/平均年収/3年後離職率の比較に関する情報を本記事ではまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
繊維業界を受ける時に使える志望動機
繊維業界を受ける時に使える志望動機には下記のようなものがあります。
- 世界最先端の研究開発が出来ることに魅力
- 大学で勉強したことを活かせるから
- 衣食住のなかでも「衣」に強い興味関心がある
- 社会を変えるインパクトのある仕事に魅力
- 化学を使ったモノ作りに強い魅力を感じるから
繊維業界の志望動機は作るのが非常に難しい種類のものです。
繊維業界は、大手による寡占状態になっているためとても安定している業界になります。
このため、多くの就活生が本音で感じる志望動機は「安定しているから」というものになります。
しかし、「安定しているから」ということを志望動機として面接の場で言ったり、エントリーシートに書いたりすることは適切ではありません。
このため、多くの就活生は「衣食住の『衣』の部分に関心がある」だったり、「単純に服の材料に興味がある」などの志望動機を使う傾向があります。
ユニクロのヒートテックに使われている素材が、世界の冬を変えたストーリーを持ち出して、「社会に大きなインパクトを与えられるから」ということを志望動機にする就活生もいます。
大学で繊維関係の勉強をしていた就活生は「なんとなく大学で勉強したことを活かせるから」ということを志望動機として使います。
繊維業界の基本情報
平均年収 | 533万円 |
平均勤続年数 | 16.5年 |
平均年齢 | 42.0歳 |
労働者数 | 32,143人 |
業界規模 | 2兆2,927億円 |
繊維業界の平均年収は533万円とぼちぼちな水準です。
平均勤続年数は16.5年と比較的長い水準になっています。
業界規模は約3兆円です。クライアントはアパレルメーカーのBtoBビジネスである繊維業界は、そこまで目立ちませんが、比較的大きな業界規模になっています。
繊維業界での代表的な会社
繊維業界での代表的な会社には下記があります。
- 東レ
- 旭化成
- 帝人
- 倉敷紡績
- 住江織物
繊維業界はかつては日本を代表する一大産業でしたが、現在は残念ながら大半が輸入品になっています。
上記のような会社がほとんどのシェアを握っている寡占市場になっているのが特徴です。
主要な繊維業界の会社の各種データ比較
会社名 | 総合職初任給(※1) | 平均年収(※2) | 3年後離職率(※3) | 参考リンク |
東レ | 学部:218,700円 修士:246,010円 |
706万円 | 5.6% | 新卒採用サイト |
帝人 | 学部:219,600円 修士:248,850円 |
778万円 | 9.4% | 新卒採用サイト |
東洋紡 | 学部:206,400円 修士:229,400円 |
632万円 | 7.1% | 新卒採用サイト |
クラボウ | 学部:203,100円 修士:231,100円 |
543万円 | 14.3% | 新卒採用サイト |
日清紡 | 学部:202,580円 修士:226,400円 |
762万円 | NA | 新卒採用サイト |
※1: 総合職初任給は各会社の新卒採用サイトから抜粋 ※2: 平均年収はマイナビウーマンこっそり年収チェッカーより抜粋 ※3: 3年後離職率は就職四季報2019年版 より抜粋。各会社の残業時間や残業代、有給消化、ボーナス、平均勤続年数などの、より詳しい情報は就職四季報2019年版を購入すれば確認出来ます。 |
繊維業界の代表的な会社の新卒初任給は、どの会社も20万円~22万円という範囲で標準的です。
平均年収は600万円前後とやや高めの水準です。
3年後離職率は他の業界に比べて比較的低い傾向にあります。
繊維業界マップ
繊維業界の会社は大きく分けて、「化学繊維系」と、「天然繊維系」に分けることが出来ます。
化学繊維系の会社
化学繊維系の会社には下記があります。
- 東レ
- 帝人
- クラレ
- ユニチカ
- 旭化成
- 三菱ケミカルホールディングス
- ダイワボウホールディングス
- 東洋紡
天然繊維系の会社
天然繊維系の会社には下記があります。
- クラボウ
- 日清紡ホールディングス
- ニッケ
- 日東紡
- オーミケンシ
- 富士紡ホールディングス
- 東洋紡
- ダイワボウホールディングス
- シキボウ
3大合成繊維
繊維業界には3大合成繊維があります。それはナイロン、ポリエステル、アクリルのことです。
ナイロンは主にウインドブレーカーや、スキーウェアなどの冬用のスポーツウィアなどに主に使われます。
ギターの弦や水着に使われることもあります。
ポリエステルはペットボトルやフィルムなどに主に使われています。
耐熱性や強度に優れているのが特徴です。
アクリルはセーターや毛布に使われてります。
羊毛に似せて科学的に作られたという経緯があります。
以上、『繊維業界を受けるときに知っておきたい志望動機と各種データ比較(初任給/平均年収/3年後離職率)』という話題についてでした!