
中卒や高卒、あるいは大学を中退した後にフリーターをしている人のなかには、「正社員になる前に大学や専門学校に行き直したい」と考えている人が多くいます。
確かに同年代の友達が大学生活を堪能している姿を見てると「少し遅れたけど自分も大学に行きたい」と感じるのは当然のことだと思います。
だけど、ちょっとまってください。
本当に正社員就職する前に、高いお金を払って大学や専門学校に通う必要がありますか?
本記事では、正社員就職する前に大学や専門学校への入学を検討している人に向けて、事前によく検討しておくべき3つの論点を紹介しています。
本記事で紹介している論点については少なからず事前に抑えた上で、正社員就職する前に大学や専門学校に通うべきなのかについて考えてみてください。
以下で紹介する3つの論点についてしっかりと考えを深めた上で決断すれば、将来後悔することはきっとなくなるかと思います。
目次
「就職する前に大学/専門学校に進学するべきなのか?」についての3つの論点
それでは、フリーターの方が「正社員就職する前に大学/専門学校に進学するべきなのか?」について考える時に検討するべき3つの論点を紹介していきます。
3つの論点は下記の通りです。
- 論点①:そもそもお金はあるの?
- 論点②:大学/専門学校で勉強する意味って本当にあるの?
- 論点③:正社員就職には年齢が大事になることって知ってる?
それぞれの論点について順番に説明していきます。
論点①:そもそもお金はあるの?
まずはじめに、大学や専門学校に進学する際に必要になるお金はしっかりと工面できるのでしょうか?
お金を工面する何らかの充てはありますか?
両親は払ってくれそうですか? 自分で借金をするのですか?
お金の工面が出来そうにないのであれば、大学や専門学校への進学は絵に描いた餅です。諦めましょう。
現実的に大学や専門学校で勉強することを考える場合、お金の工面について最初に考え、それが問題なさそうな場合は次の段階へ思考を進めるようにしましょう。
論点②:大学/専門学校で勉強する意味って本当にあるの?
大学/専門学校への進学に必要になるお金の工面について目途がたったら、次に考えるべきは「本当に大学や専門学校に進学する意味ってあるの?」ということです。
あなたが正社員就職する前に、大学や専門学校に進学する目的は何ですか?
美容師や看護師、弁護士など、学校を卒業しなければ資格をとれない仕事に就職するためですか?
それとも何となく大学生気分で勉強してキャンパスライフを味わいたいからですか?
大学や専門学校への進学を検討する際には、事前に「進学する目的」をはっきりさせるようにしましょう。
「進学する目的」について事前にしっかりと考えて、それがはっきりとしたら「その目的は本当に進学することにより果たせるのか?」または「その目的を達成する手段は進学以外にないのか?」などと考えてみると良いでしょう。
大学や専門学校への進学というのは、特定の目的を達成するための手段に過ぎません。
もしあなたが何か目的があって、その目的を達成するための手段として進学が適切ではない場合、あなたは大学や専門学校に進学するべきではありません。
また、あなたの持つ目的を達成する手段に進学以外の選択肢がある場合、その選択肢について事前にしっかりと検討するべきです。
大学や専門学校への進学はとてもお金がかかる手段なので、他の手段によりあなたの目的が達成されるのであればその手段を選ぶべきであると言えるでしょう。
このように「自分が何を目的として大学進学を考えているのか」というところまで立ち返って考えれば「進学が適切な手段なのか」「大学や専門学校への進学に意味があるのか」について思考を深めることが出来ます。
大学や専門学校への進学を検討する際には、必ず「進学する目的」に立ち返って「進学する意味」について思考するようにしてください。
そうすれば将来後悔することはきっとなくなります。
論点③:正社員就職には年齢が大事になることって知ってる?
「フリーターの方は正社員就職する前に大学や専門学校に就職するべきなのか?」と検討する時の3つの目の論点は「年齢」についてです。
あなたは企業が正社員採用をする際に「年齢」を重要視していることを知っていますか?
一般的に、年齢が若いとそれだけ正社員になりやすいです。逆に、年を重ねるにつれて正社員として採用されるのはどんどん難易度が高くなります。
あなたがもし「大学や専門学校に進学してから正社員に就職する」という道を選んだ場合、それは年齢を重ねた後に正社員就活にチャレンジすることを意味します。
つまり、大学や専門学校に進学して卒業するまでの間に年齢を重ねてしまったため、就活が簡単になるどころか逆に難しくなってしまう事態が発生しかねない、ということです。
せっかく少しでも就活に有利になれば良いと思って大学や専門学校に進学したのに、それが逆に就活を不利にする原因になるだなんて最悪ですよね...。
でも現実問題としてそうなりかねません。
多くの企業は若手の正社員採用をする際に「学歴」よりも「年齢」を重要視しているので、「学歴」を手にしたからといって「年齢」が高かったら、それだけ正社員に就職するのが難しくなってしまうのです。
正社員就職する前に大学や専門学校への進学を検討しているフリーターのあなたは、絶対に「正社員就職をする際に年齢はとても重要な要素になる」という事実を抑えておくようにしましょう。
最後に:正社員として働きながら大学や専門学校に通う選択も有り
ここまで、フリーターの方が就職する前に大学や専門学校への進学を検討する論点として「お金」「進学する意味」「年齢」という3つを紹介してきました。
この3つに加えて、進学を検討しているフリーターの方が知っておくと良いもう一つの選択肢について紹介したいと思います
それは、大学や専門学校への進学はフルタイムの学生としてだけではなく、正社員をしながら社会人学生としても実現することが出来るということです。
「正社員として働きながら、大学や専門学校などで社会人学生として同時に学ぶ」という選択肢のことですね。
大学や専門学校への進学を考える際には、この「社会人学生」という制度がないか一度学校のHPなどで調べてみると良いでしょう。
社会人学生として、大学や専門学校に進学できるのであれば、お金の面で苦労することも少なくなるため、そっちの方が良いに決まっています。
以上、『フリーターは就職する前に大学や専門学校に行くべきなのか? 検討するべき3つの論点。』という話題についてでした!