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フリーターと正社員の、年収、生涯賃金、税金、保険、年金、手取りの違いを徹底比較

      2017/05/21

この記事では、フリーターと正社員の、年収、生涯賃金、税金、保険、年金、手取り、などの違いを徹底比較します。

「本当に正社員のほうが、フリーターより得なのか」という疑問を持っている人や、「ただ単に興味がある」という人は参考にしてみてください。

年収

フリーターと正社員の年収についてのデータは、厚生労働省のサイトから得ることが出来ます。

下記のグラフは、正社員とフリーターの年齢vs賃金のデータです。

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出典厚生労働省、若者雇用関連データ

上記グラフのデータを数字にして、まとめたのが下記の表です。

  パート・アルバイト(フリーター) 正社員
15-19歳 110万円 210万円
20-24歳 130万円 260万円
25-29歳 140万円 310万円
30-34歳 160万円 360万円
35-39歳 160万円 420万円
40-44歳 150万円 480万円
※数値はグラフから読み取れる値なので「だいたい」です。より詳しくはご自身で出典を調べてください。出典厚生労働省、若者雇用関連データ

フリーターの平均年収は年齢が上がっても110万~160万の範囲で横ばいですが、正社員の場合には、年齢とともに、平均年収は210万円から480万円まで上がります。

若い時は、フリーターと正社員の年収の差に大きな違いはありませんが、年齢を重ねるにつれて、大きな差になっていきます。

フリーターは年を取れば取るほど、相対的に貧乏になっていくということです。

生涯賃金

下記のグラフは独立行政法人、労働政策研究・研修機構の調査から引用しました。

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出典(独)労働政策研究・研修機構(JILPT)

このグラフの各数値を表にまとめると、以下のようになります。

   男性(百万の位を四捨五入) 女性(百万の位を四捨五入)
中学卒  1.9億  1.3億
高校卒  2.0億 1.4億
高専・短大卒  2.1億 1.7億
大学・大学院卒  2.6億 2.1億
フリーター(推定値) 0.532億(根拠:年収140万×38年)

フリーターの生涯賃金は、フリーターの平均年収の概算である140万円と、フリーターが定年まで働く年数である38年(22歳から60歳までの38年間)の掛け算で推定値を求めました。

正社員の生涯賃金は、2億円前後ですが、フリーターの生涯賃金は0.532億円と、正社員の約4分の1になっています。

若いころ時の月収だけで考えると、フリーターと正社員に大きな差はありませんが、生涯賃金で考えると4倍も開きが出てきてしまいます。

税金

フリーターと正社員が収入に対して、支払わらなければならない税金には、所得税と、住民税があります。

所得税

年収が103万円以上で所得税の納付義務が生じます。所得税の支払いは、源泉徴収により事前に行います。源泉徴収とは、会社が税金を給料から天引き、従業員の代わりに、税金の支払いをする制度のことです。

所得税の税率は、フリーターでも正社員でも変わりません。税率は下記の表を参考にしてください。

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出典国税庁、所得税の税率

 

住民税

住民税は年収100万円以上の人に納税義務が生じます。

給与所得控除などの細かい制度がありますが、基本的には、住民税は全国どこでも一律に10%です。

住民税の税率も、フリーターと正社員では変わりません。

住民税の計算方法については下記のサイトを参考にしてください。

参考住民税、住民税の納税額を計算してみよう

 

社会保険

社会保険とは、広い意味では、「公的医療保険」、「労働保険」、「年金保険」を合わせたものを言います。

参考社会保険の基礎知識8

ここでは以下の社会保険について、フリーターと正社員の違いの比較をします。

  • 公的医療保険
  • 労働保険
  • 年金保険

公的医療保険

公的年金保険とは、保険料を支払う代わりに、病院にかかった時に医療費の一部を負担してくれる制度のことです。

公的医療保険には大きく分けて以下の4種類あります。

健康保険 会社員など(正社員)
船員保険 船員
共催組合 公務員
国民健康保険 上記以外(フリーター)
出典保険見直し本舗、やさしい保険講座

普通、正社員は「健康保険」に加入し、フリーターは「国民健康保険」に加入することになります。

フリーターと正社員の保険料の違い

フリーターと正社員の公的医療保険の保険料の違いを単純比較することは出来ません。

何故なら、フリーターが加入する国民健康保険の保険料は市町村によって全く異なるからです。

国民健康保険の保険料は、国民健康保険計算機というサイトで知ることが出来ます。

また、正社員が加入する健康保険の保険料は、社会保険事務所に届けられている給料額の4.1%です。40歳以上の人は介護保険として、0.625%プラスされます。

参考吉田社会保険労務士事務所、健保と国保どちらがお得?

健康保険料も、地域によって税率が多少異なりますが、無料計算サイトを使えば、保険料を知ることが出来ます。

参考Ke!san、健康保険料の計算

健康保険は、労使折半で支払いをします。労働者が全額支払う必要はありません。「折半」という言葉は、半分を意味するわけではありません。会社と労働者の負担率には、会社ごとにバラつきがあります。

フリーターと正社員の補償内容の違い

フリーターが加入する国民健康保険も、正社員が加入する健康保険も、治療費の自己負担の割合は同じです。

しかし、傷病手当金や、出産手当金などの細かい手当に違いが出てきます。

さらに、健康保険のなかでも、運営する組合によって保障内容が変わるので、フリーターが加入する国民健康保険と、正社員が加入する健康保険の完全な補償内容の比較をすることは出来ません。

フリーターと正社員の公的医療保険の補償内容の違いとしては、「治療費の自己負担などの主な項目は変わらないけど、出産手当金などの細かい項目は変わる」と認識しておきましょう。

出典保険見直し本舗、やさしい保険講座

労働保険

労働保険とは、「労災保険」と、「雇用保険」を総称した名前です。

「労災保険」とは、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷・疾秒・障害又は死亡に対して労働者やその遺族のために、必要な保険給付を行う制度のことです。

「労災保険」は、パート、アルバイト、正社員という名称や、労働時間に関わらず、入社日に自動的に加入する仕組みになっています。保険料は、会社が支払ってくれるので、労働者は支払う必要がありません。

「雇用保険」とは、民間の会社で働く人が何らかの理由で働けなくなり失業状態となった場合に、再就職するまでの一定期間、一定額のお金を受け取ることが出来る保険のことです。

「雇用保険」には、正社員なら全員加入しなければなりません。パート、アルバイトでも、一週間の所定労働時間が20時間以上なら加入しなければなりません。

参考厚生労働省、雇用保険の加入手続きはきちんとなされていますか!

「雇用保険」の保険料の金額は、給料の15/1000前後で、更に会社と大体半分づつ(会社の方が多い)負担します。

参考保険の豆知識、雇用保険とは

 

年金保険

年金保険には以下の3種類があります。

国民年金 日本国民全員
厚生年金 会社員
(国民年金への上乗せ、会社が半額負担)
共済年金 公務員

参考日本年金機構、公的年金の種類と加入する制度

基本的に、正社員は厚生年金に加入し、フリーターは国民年金に加入します。

収めなければいけない年金

国民年金の通常の保険料は、毎年変動します。おおよそ、1万6千円前後です。

参考日本年金機構、国民年金前納割引絵師度について

厚生年金の保険料は、毎月の給料と、賞与に共通の保険料率をかけて計算されます。

参考日本年金機構、厚生年金保険の保険料

参考までに年金保険料計算ツールを使って、フリーター(国民年金)と、正社員(厚生年金)の保険料の違いを計算すると以下のようになります。

フリーター(国民年金) 196,560円(年間)
正社員(厚生年金) 213,936円(年間)
※2016年1月現在、フリーター、正社員共に、月収20万円、賞与なしで計算した場合

上記の表の通り、「収めなければならない税金」は正社員が加入する厚生年金のほうが多く、フリーターが加入する国民年金の方がわずかだけれども、少ないです。

上記の表の労働者の負担金だけを見ると、フリーターと正社員が毎年収める年金の額には大きな差はありませんが、厚生年金は会社が保険料の半額を支払ってくれるので、実際に支払っている保険金は上記の数値の倍近くです。

結果的に、労働者が支払っている年金額は、フリーターと正社員で大差がなにのにも関わらず、将来貰える年金の額には大きな違いが出てきます。

将来貰える年金

貰える年金の額は以下の通りです。フリーターは国民年金に、正社員は厚生年金にずっと加入していたことを想定しています。

  フリーター(国民年金) 正社員(厚生年金)
平均年金月額 54,000円(※1) 148,000円(※2)

年金受給額は、フリーターと正社員で、月額94,000円の差があることが分かります。とても大きな違いです。フリーターで居続けることの最大のリスクは、この年金受給額の違いなのかもしれません。

上記表の数字の根拠を以下に示します。

※1.国民年金の数字の根拠

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出典厚生労働省、平成26年度厚生年金保険・国民年金事業の概要について

 

※2.厚生年金の数字の根拠

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出典厚生労働省、平成26年度厚生年金保険・国民年金事業の概要について

手取り

フリーターと正社員の手取りの違いを比較すると以下のようになります。

  フリーター 正社員
月給 200,000円 200,000円
手取り 175,400円 167,432円
※2016年1月現在、40歳未満、東京都在住、住民税なしの場合。正社員の健康保険は協会けんぽ

正社員の手取りは、手取り計算サイトを利用しました。

フリーターの手取りは、正社員の手取りの計算過程における、健康保険と厚生年金の数字を、国民健康保険と国民年金の数字に変えればよいので、

  公的健康保険 年金保険 合計
正社員 9,970円(健康保険) 17,828円(厚生年金) 27,798円
フリーター 3,450円(国民健康保険)国民健康保険計算機より 16,380円(国民年金) 19,830円
差額 6,520円 1,448円 7,968円
※月収20万円の場合の正社員とフリーターの公的健康保険と年金保険の保険料とその差額と合計。
※国民健康保険の保険料算出には国民健康保険計算機を、国民年金の算出には年金保険料計算ツールを用いた。

上記の表のように、フリーターの手取りは、正社員の手取りより7,968円だけ高いことになるので、フリーターの手取りは、

167,432円+6,520円=175,400円 ということになります。

まとめ

項目 フリーター 正社員 備考
平均年収 140万円 310万円 25~29歳の場合
生涯賃金 0.532億円 2.6億円 正社員の数値は大卒男
税金(所得税、住民税) 基本的に同じ 基本的に同じ 所得税は103万円から、住民税は100万円から納税義務
公的医療保険 国民健康保険 健康保険 健康保険は会社と折半、更に出産手当など有り
労災保険 同じ 同じ 全く違いなし
雇用保険 1週間20時間以上労働で加入義務 加入義務 保険料は同じ。会社と折半
年金保険 国民年金 厚生年金
年金支払い額 196,560円 213,936円 年収240万円の場合の年間支払い額
平均年金受給額 54,000円 148,000円 平成26年度の現状
手取り 175,400円 167,432円 月給20万円、40歳未満、東京都在住、住民税なし、正社員健康保険は協会けんぽの場合

平均年収のフリーターと正社員の違いは、25歳~29歳の年齢だと、170万円違うというデータがあります。

生涯賃金は、大卒男子と、フリーターでは、約5倍の開きがあります。

所得税や、住民税の税金の負担率はフリーターでも正社員でも同じです。

公的医療保険では、負担率はあまり変わらないものの、保険の適応範囲に細かい違いがあります。(出産手当など)

労災保険は、正社員でもフリーターでも同じ条件で加入することになります。企業が全額負担しなければならないので、労働者は負担する必要がありません。

雇用保険は、フルタイムで働いているフリーターだったら、正社員と同じ負担と保証内容です。

年金は、フリーターは国民年金に、正社員は厚生年金に加入することになります。フリーターと正社員の間で、年金の月の支払額に大きな差はありませんが、老後に年金を受け取る時に、とても大きな差が出てきます。

この差は、正社員が加入している厚生年金の制度から来ています。厚生年金という制度は、企業が従業員の保険料の半額を支払う制度なので、従業員の負担金が一見少なくても、実際に積み立てている保険料は大きいです。

手取りに関しては、月収20万円の場合、フリーターの方が1万円多いです。この違いは、公的医療保険と、年金保険の違いから来ています。

手取りの額だけを見ると、フリーターの方が多いので、「フリーターの方が得なのではないか?」と思ってしまう人がいますが、生涯賃金や年金などを見てみると、フリーターと正社員の間には圧倒的な差があります。

経済的に見ると、明らかに正社員のほうが得であることが、この記事のデータで明らかになりました。

フリーターが正社員になるには

フリーターが正社員になるために使えるサービスなどは、以下の記事にまとめたので参考にしてみてください。

参考フリーター・既卒が正社員になるために就職活動をする時に、利用出来る公的機関や転職サイト、就職支援サービスまとめ

上記の参考記事でも紹介している、フリーター専門の就職エージェントには、

などがあるので、フリーターから正社員になるために就職活動をしようとしている人、又はしている人は要チェックです。

    

正社員になれる就職エージェント

ハタラクティブ

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